七福神が祀られている社寺は各地方いろいろありますが、大阪で七福神って検索すると、由来と一緒に「大阪七福神めぐり」が出て来ます。

七福神って聞くだけで、ご利益ありそう!!
大阪市内に祀られている七福神は1日でお参りするのに程よい距離で、のんびりと1日かけて歩ける範囲に7つの社寺があり、江戸時代では庶民が行楽気分で巡拝できるものとして、親しまれてきました。
ルートは、玉造の三光神社をスタートして約1.0~1.5km毎に1社寺を巡りながら難波方面を経由し、四天王寺を向かう総距離が7kmルートになります。
体力に自信があれば、大阪城公園のランニングベース等で着替え、ランニングで七福神の祀られた社寺を巡り、大阪城公園にへ戻る12kmコースを自身で走ってみたので、紹介していきます。
途中休憩を入れたり、道中に喫茶店やカフェも沢山ありますので、立ち寄りながら七福神巡りを楽しみましょう。
七福神とは??
七福神と言われ、思い浮かぶのが宝船に乗った七福神ですよね。
それだけ、親しみがあるのに七福神の中で純粋な日本の神様は「恵比寿神」だけで残りの神様は、インドのヒンドゥー教の神が由来の「大黒天」「毘沙門天」「弁財天」や、中国の道教の神「布袋尊」「寿老人」「福禄寿」と平安時代の中国から仏教を学び帰国した僧・最澄(比叡山延暦寺の開祖)が道教の神を持ち帰ったとも言われております。
その後、室町時代末期頃に七福神として定着し、江戸時代初め徳川幕府による信仰があり、人気が出たと言う説もあります。
参拝コースと所要時間
近隣にランニングベースがある、大阪城公園を起点に荷物を預けて巡るコースを設定いたします。
(ランニングをされない方は、②~⑧のルートで参拝してください。)
③長久寺(福禄寿)↓1.0km 徒歩15分
④法案寺(弁財天)↓1.5km 徒歩20分
⑤大乗坊(毘沙門天)↓1.0km 徒歩15分
⑥大国主神社(大国神/大黒天)↓0.7km 徒歩10分
⑦今宮戎神社(恵比寿神)↓1.0km 徒歩15分
⑧四天王寺(布袋尊)↓4.2km ⑨大阪城噴水まで
七福神の御朱印を授与
7つの寺社を巡ると、七福神の御朱印をそろえることが出来ます。授与料 各300円(合計2,100円)になります。
その他、専用色紙を別途1,500円で授与してもらえて、専用色紙には元より水墨画で七福神の絵が描かれており、そこに御朱印を書いてもらえるので、すべてそろえば額縁にいれて飾ることもできます。
☆注意☆
社務所で御朱印をお願いする際は「七福神の御朱印をお願いします!!」と言うようにしてください。(何も言わなかったら、その寺社の名前で授与することもあるため注意しましょう)
七福神のご利益と特徴
寿老人
ご利益ー長寿延命・諸病平癒
鹿を従え、手には巻物をつけた杖や桃などを持ち、白くて長いひげを持った老人の姿で描かれるが特徴的です。
中国道教の神で南極星の化身であり、健康、長寿を授ける仙人である。
福禄寿
ご利益ー長寿延命・立身出世・子孫繁栄
杖や巻物を持ち、長い頭と耳たぶ、白くて長いひげを持った老人の姿で描かれるのが特徴的です。
また、鶴や亀を従えていることもあります。
福(幸福)、禄(財産)、寿(長寿)をかなえる神様。
寿老人同様、中国道教の神で南極星の化身とされ、村や町に住み、人々の信仰を集めた仙人である。
弁財天
ご利益ー財運・音楽・芸能
七福神のなかで唯一の女性で、琵琶(びわ)を弾く天女の姿で描かれるのが特徴的です。
インド古代神話の水神で、ヒンドゥー教でサラスヴァティーとは「水を持つもの」の意で、水と豊穣の女神とされた。
琵琶を手にして芸能、学問の分野での成功してきたことで、音楽・芸能の神さまとしても祀られることとなりました。
毘沙門天
ご利益ー福徳・厄除け
唯一の武将の姿をしていて、右手には宝棒を左手には宝塔の持っており、邪鬼を踏む姿で描かれるのが特徴的です。
四天王の一神で、ルーツはヒンドゥー教の神で、仏教とともに伝来した。
古代のインドでは財宝神でしたが、中国に伝わる過程で武神としての信仰が生まれ、四天王(東方の持国天、南方の増長天、西方の広目天、北方の多聞天)の一尊、武神・守護神になりました。
大国神/大黒天
ご利益ー財宝・開運・子孫繁栄
大きな袋を背負い、打出小槌をもち、頭巾をかぶられた姿で描かれるのが特徴的です。
もともとは、マハーカーラと呼ばれるヒンドゥー教の神で、創造と破壊を司るシヴァ神の化身。
日本には密教の伝来とともに伝わり、仏教の守護神として伝わり、日本神話の大国主命(おおくにぬしのみこと)と結びつきのある、福の神として信仰された。
恵比寿神
ご利益ー商売繁盛・五穀豊穣・大漁祈願
日本唯一の神様であり、狩衣(かりぎぬ)を着て烏帽子(えぼし)をかぶり、手には釣り竿と鯛を抱えた姿で描かれるのが特徴的です。
七福神中、唯―純国産の神で、イザナギとイザナミの神より生まれた蛭子尊(ひるこのみこと)といわれる。
古くは漁民の守護神だったが、後に商いの神に。大黒天と対で福の神として、庶民の信仰を集めた。
布袋尊
ご利益ー笑門来福・夫婦円満・人徳
太鼓腹に着物、大きな袋を持った僧侶の姿で描かれるのが特徴的です。
七福神の中で唯―、実在した人物で、中国の戦国時代の禅僧・契此(かいし)といい、優れた予知能力から弥勒菩薩(みろくぼさつ)の化身とされた。
まとめ
七福神は、インド、中国、日本のさまざまな神様から成ります。日本では生まれも育ちも違う神様たちが、力を合わせて人びとに福を授けると考えられたのです。
不思議なもので、神仏をその時々で使い分ける日本人古来からの考えから親しまれています。
それぞれが祀られている7つの社(やしろ)を順に回って幸福を願う「七福神巡り」は日本各地で行われています。
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